【読書感想文】藤原翔著『文章起業で月100万円稼ぐ』(大和出版)を読んで

読書レビュー

2021年3月31日の初版ということで、比較的最近書かれた「WEBライターとしての仕事の始め方、仕事のスケールのさせ方」が書いてある。

本書の中でも記載があるが、これからWEBライターとして生計を立てたい人や副業としてWEBライターを始めたい人は読んでもいいかもしれない。

私がこの本を購入した理由は、ブログを書くにあたって、今まで文章を書くことについては学校教育でしか習ってこなかったため、少し専門的な知識をインプットしておこうと思ったからである。
近所の大型書店でビジネススキル本のコーナーを見ていたら、たまたま目に留まったので購入して読んでみた。

早速、内容について簡単に紹介し、読書感想をまとめる。

内容ザックリ紹介

本書は主に3部構成になっており、月に稼ぐ(目標)金額規模毎に
・副業での小遣い稼ぎ程度の入門レベル(月5万)
・副業としてはMax、専業化の最低ラインの中級レベル(月15万)
・ライターで起業独立後の成功者と言える上級レベル(月100万)
とレベルを分けて、クラウドソーシング内で仕事を獲得するための戦術を紹介している。

各レベル毎の中身については読めばすぐわかり、難解な部分や疑問は無かった。
270ページ程だが、余白も多く、3〜4時間くらいで読める一冊だったと思う。


入門レベルは、具体的な記載が多く、書いてあることをそのまま実行すれば、多くの人が再現性高く稼げるだろうと思う内容だった。
具体的には、まずはクラウドワークスやランサーズに登録して、プロフィールを充実させ、WEBコンテンツとしての基本的なルールやSEO記事の初歩の初歩を抑えた上で、仕事を受注してみよう、という感じ。

続く中級は、入門レベルである程度クラウドソーシングでの受注ができるようになったら、収益アップのために文字単価を上げる施策を紹介している。
クラウドソーシングのサイト上で、プロフィールや応募文章をバージョンアップさせ、発注側の目にとまりやすくしたり、自ら価格交渉をしたり、継続的な案件獲得のためのビジネススキルを紹介したり、という内容。
ここまで来ると、人によってはこの通りにはできない人もいるだろうな、というような内容も出てきた。

一方、上級まで読み進めると、さすがにすぐに実行できる内容というよりは「心得」的な内容が多く、「書いてあることは分かるけど、そううまく行くのかな?」とか「それをうまくやるための細かい方法がわかれば嬉しいな」というような感覚が多くなった印象がある。

全体を通して、具体的な記載が多く読みやすい内容であった。
とりあえず一冊WEBライターに関する本を読んで見るか、という時は一読したら良いと思う。

読書感想

初めに書いた通り、「ブログを書く上でのWEB文章の書き方を知りたい」という目的があったので、その目的が達成されたかというと、△。
理由は、YouTubeで見てすでに知っていたことが改めて書いてある、という感じだったから。

有名ブロガーが、自身のブログやYouTubeで「初心者がWEBライターで月5万円稼ぐ方法!」みたいなタイトルでコンテンツを公開している。
私も御多分に洩れず、ブログを始めるときにその類のものをいくつか見て勉強した。
言うまでも無いが、ネット上で公開されている、無料のコンテンツだ。
そこで何度も出てきたポイントと、本書に書かれている内容はほぼ同じだった。

無料でも得られる情報に1500円+税を払ったと思うと、×をつけたくなるところだが、本書の評価できるところも踏まえて、△にした。

【評価できる点】
 ・ブログやYoutubeではここまで一気通貫で解説しているものを見たことがない
 ・沢山の良文に触れることができる(本書自体が、WEBライティングのポイントを抑えた良文で作られているので)
 ・これまでネット上で見て来た情報の信憑性、自分の中での納得度が上がった

ちなみに、「起業」という視点では特に法人化する方法やメリットデメリットなどについては書かれていない。
なので、個人的には『文章起業』というタイトルは誇大表現気味かと思う。
『WEBライターで食っていく3ステップ』くらいにしたらどうか。

まとめ

WEBライターに興味があり、「ネットの情報はいまいち信用できない!」とか「WEBライターの仕事についてわかったような、わからないような・・・」という人は、買っても損はない本。

今の時代、新しい知識のインプットにはYouTubeで十分だということを思い知れたので、また一つ学びがあった。

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