仕事が辛い!と思ったら“働かないおじさん“から働き方を学べ!

会社員の処世術

毎日毎日必死に働いている会社員の方なら、仕事が嫌になることは誰にでもあること。
「あの上司とは反りが合わない」とか「何で自分がこんな仕事をしなきゃならないんだ」とか、
誰でも一度は思った経験があるのではないでしょうか。

そんな時、自分の近くに働かないおじさんがいると

「なんで仕事中にネットニュース見てるんだよ。」
「暇そうに雑談ばっかりしてて、全然仕事してないじゃん。」
「電話くらい出てくれよ!」

なんて思ってイラつくことはないでしょうか?

めちゃくちゃ忙しい時に、そんな“働かないおじさん”を見てイライラしている方、ちょっと冷静に考えてみてください。

実は、働かないおじさんにイライラするよりも、見習った方が得するかもしれません。


この記事では、日々の仕事でイライラしている人が働かないおじさんを見習うべき理由と、すぐに真似できるポイントを解説していきます。
是非、この記事を参考にストレスフリーな会社員を目指しましょう!

実は羨ましい⁉︎働かないおじさんの特徴

だいたいどの職場にも一人はいる「働かないおじさん」(おばさんや若い人の場合もある)は、常にマイペースでいることが特徴的です。
自分のリズムを守り、他人からの影響をシャットアウトしているので、自分のことを自分で完全にコントロールできています。

職場のみんながバタバタと働いていて余裕がないような時でも、マイペースでのんびりしているので、空気が読めない人のように見え、そのKYな感じにイライラしてしまう人が多いのです。

実は、そこでイライラする人は「忙しい時はみんな同じように忙しいべきだ」「仕事はみんな平等にすべきだ」という想いが強く、「他人も同じように考えている」と思い込んでいる可能性があります。

でも実際は、部署や担当業務によって忙しさにばらつきはありますし、個々人の事情により仕事量もバラバラなのが当然ですよね。
「みんな違って当然」であり、「自分が大変な状況だからってみんなも大変な状況とは限らない」わけです。

働かないおじさんは、このことを理解しているのです。
なので、周囲がバタついていても、気にせず自分のやるべきことができるわけです。

中には、「やるべきことすらしない」「本当に何も仕事をしない」という人もいるかもしれませんが、それは本人に問題があるのではなく、“部下をうまく使えない上司”や“社員が機能しない仕組みの会社”に問題があります。


何もしない人が野放しにされているということは「会社が何もしない状態を認めている」ようなもの。
本人に注意するのは当然のこと、減給や降格、異動等の人事処分を下すこともできる訳です。

それらの対応をしていない以上は、会社が「何もしない社員がいるのも善し」としていることになります。


働かないおじさんは、このことも理解しています。
やらなくていいと認められた仕事をわざわざやる事ことはないと考えているのです。

働かないおじさんは、自分がその日にやるべきことが終わったら、(何もしてなくても帰っていい時間になったら)さっさと帰ってプライベートの時間を楽しみます。
スポーツクラブで運動したり、サウナに行ったり、家族と夕食をとって団欒したり。
真面目でよく働く社員が必死に残業している間に、悠々自適な時間を過ごす訳です。

自分に無理せず適度な仕事をこなし安定的なお給料をもらいつつ、プライベートを充実させていて、ある意味理想的な働き方をしているのです。

「干されている窓際族」的なイメージで捉えると羨ましくはないですが、実際には、バリバリ働いていないだけで、会社から求められる最低ラインをクリアした“公私とも充実した羨ましい生活“ではないでしょうか。

イライラ知らず⁉︎働かないおじさんが無敵な理由

「しょせんは出世できなかった負け犬の遠吠えだ」的な批判もあると思います。
バリバリ働いて、偉くなって、高級取りになってこそサラリーマンだ、という考えもあるでしょう。

ですが、「出世できた人が勝ちで、出世できなかった人は負け」というのは、非常に偏った価値観です
会社員の多くは、新入社員教育や上司の影響で、その価値観に洗脳されている可能性があります。

会社の役職というのは数が限られており、上に行けばいくほどポストが減っていき、最後まで勝ち残れるのはほんのひと握りです。
どんなに努力をしても、一部を除きほぼ全員いつかは負けることが決まっている勝負なわけです。
しかもこの勝負に勝ち続けるには、20代前半で入社してから20〜30年以上の長期間戦い続ける必要があります。


さらに残念なことに、勝敗を左右するのはほぼ運です。
会社組織の中には、結果が出しやすい部署や出世しやすい部署が存在し、人事異動でそこに行けるかや、相性の良い上司と巡り合えるか、自分の上司が出世するか等で勝敗が決まってきます。
自分の努力が必ず実るとは限らないという現実があるのです。

働かないおじさんは、そんな負ける確率が高い運勝負をするのはナンセンスだと理解しています。
「出世という、食べられるかどうかも分からんにんじんをぶら下げられて、走らされている」ことに気づいたわけです。
なので、出世競争という勝負をする気がないのです。

勝負しない以上、負けることはありません。

仕事でミスったり、納期までにやるべきことが終わらなかったり、得意先と揉めたり・・・
といろいろな良く無いことが起きたとしても、特に気が滅入ることもなく、「ふーん」てな感じでやり過ごせるわけです。

これは強いですよね。働かないおじさんは実は不動の精神を持っており、ちょっとやそっとのことではノーダメージな訳です。

そもそも、「上司に怒られるな…」「今期の評価下がっちゃうな…」などと考えてダメージを喰らうのは、“少しでも出世したい”、“高いお給料をもらいたい”と思うからです。
そんなこと考えずに、今の生活を楽しむことだけでいいと割り切ることができれば、イライラに対して無敵状態になれるというわけです。

誰でもなれる!働かないおじさん的幸せな会社員になるための3つのポイント

ここまでで、働かないおじさんになることができれば、ストレスフリーな無敵状態で会社員生活ができることを説明してきました。

ここからは、「どうすれば働かないおじさんになれるのか」について、簡単に説明していきます。
(詳しく説明するとものすごく長くなるので、ここではポイントを絞っていきます!)

ポイント① 「自分はマイペース人間」を絶対的な価値観にする
働かないおじさんの羨ましいところでも出てきました。
「マイペースになる」ことこそが最重要なポイントです。
「嫌われる勇気」という本で注目されたアドラー心理学でも、「“自分の行いを他人がどう思うか”は他人が決めることであり、自分ではどうすることもできない」という考えが紹介されています。
本の中では「課題の分離」という表現がされていますが、要は「自分は自分、人は人」と割り切って、「他人にどう思われるか」という考えに邪魔されずに、“自分の本音”で生きることが大事なのですです。
 
まずは、他人の目を気にせず、空気を読まず、自分のしたいことをしたいようにすることを意識するだけで、働かないおじさんに近づくことができます。
 
 
 
ポイント②  仕事“以外で”好きなこと・やりたいことを探す
1つ目のポイントで「自分のしたいことをしたいようにする」と書きましたが、それがパッと思いつかない人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、改めて自分の本音と向き合い、好きなことややりたいことを探すことから始めるといいです。
 
「ハンドメイド」とか「登山」のようなざっくりした趣味レベルのものがある人はそれでもいいですし、なければ、よく見るYouTubeのカテゴリーや、最近つい買っちゃったもの等、「ちょっと気に入っている」程度のものでも最初は構いません。
重要なことは、「仕事とは無関係なことで、調べることが苦にならないテーマを見つける」ことです。
 
ポイント③  フリでもいいので没頭する
ポイント②で思い当たるテーマを決めたら、そのことについて興味の持てる限り色々と調べます。
調べた中で、すぐにできそうなことがあれば、やってみましょう。
 
とはいえ、「そんなに興味が持てることも決まらないし、調べるのもやるのも面倒だ」という人もいると思います。
 
ここではそれでも全く問題ありません。
ネットニュースを見て「ふーん」と思ったことを、別のホームページで見てみる、程度で十分です。
ただ、ボーッとしてるのではなく、イライラしながら仕事をするのでもなく、何かに没入している“フリ”ができれば、ポイント3はクリアです。
 
なぜなら、ここで重要なことは「何かを熱心に調べている、何かをやろうとしている」と周りに思わせることで、「あいつはそっとしておくか」と思われることだからです。
 
何かに集中している人は、それだけで話しかけづらいものです。
ましてや、その“集中している何か”が何かわからず、相手もそんなに親しくなければ
「なんだかわからないけど、邪魔しないでおこう」と考えるのが自然です。
 
 
この状態ができれば、“働かないおじさんが許される組織の仕組み”の土台は完成です。
余計な仕事を頼まれることがなくなり、仕事とは無関係なことでもある程度自由にすることが許された状態に近づけます。
 

これから会社員は「“適度に”働かないおじさん」を目指す時代

ここまで、仕事のイライラから解放されるために、働かないおじさんを見習うということについて説明してきました。

働かないおじさん、という言葉にまとめると分かりやすいので象徴的に使ってきましたが、どうしてもネガティブなイメージがついてきてしまうかもしれませんね。

しかし、「マイペースでいること」「他人からの目を意識しすぎないこと」「好きなことに没頭し自分の時間を自分のために使うこと」など、ここでご紹介したことは、ストレスフリーな生き方を実現するためにはとても大切な要素です。

また別の視点ですが、日本人は生産性が低い働き方をしている、とよく言われますよね。
これは単純に労働時間が長いからという意見が多いことからもわかるように、無駄なことをして働く時間を長引かせることが日本人の標準的な働き方になってしまっているんです。
働かないおじさんの中で、「最低限のことはやるけど、それしかしないおじさん」は、この常識に当てはまらない、少ない時間で仕事をきっちりするタイプです。
このタイプが増えれば、日本人の生産性は劇的に上がるのでないでしょうか。

「働かない=何もせず座っているだけ」と極端に捉えることなく、「“適度に”働かない」と考え、一人一人が必要最低限な仕事をしつつ、会社のためではなく自分の人生を楽しむ方法を見出していけるといいですね。

最後に紹介した3つのポイントを実践することで、ストレスだらけの会社生活を楽にすることができます。
皆さんも“適度に”働かないおじさんを見習って、自由な日々を手に入れましょう!

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